南山女子の社会についての情報や対策をまとめていきますので、参考にしてください。
【試験時間】
50分
ここ数年、試験時間の変更は行われていません。
【配点】
200点満点(4科目合計800点)
4科目それぞれ200点満点の入試形態です。
【問題数】
40問程度
1問で複数の解答をする問題もあります。
【平均点】
受験者120点前後、合格者140点台
年によって違いはもちろんありますが、概ね上記の点数となっています。
2016年度は易しく、受験者134.7点、合格者159.1点でした。
また、2017年度は難化しています。受験者108.4点、合格者140.0点。
例年、受験者平均点と合格者平均点の差は20~25点ですが、2017年度は30点以上の差となっています。
2017年度は4教科の中で、社会が一番点差が開きましたので、社会が合否を大きく分けたと言えるでしょう。(ちなみに算数も30点以上の点差がありました。)
【出題形式】
ここ数年は、大設問4題の構成になっています。
(2013年度は6題の出題でしたが、2014年度以降は大設問4題の構成です。)
出題分野は、地理・歴史のウェイトが約40%ずつ、公民が約20%という形式になります。
問題の形式は、記号選択の問題が大半を占めます。
よって、普段の学習から、間違った記号選択の問題について、それぞれの記号のどの箇所がおかしいのかについて見ていく必要があります。
【対策】
南山女子の倍率は4倍前後とかなり高いです(2017年度は3.82倍)。
単純に4人受験して、合格者は1人のイメージですよね。
それでは、社会でどのくらいの点数をとれば良いのかということですが、
他の教科との兼ね合いを抜きにして、社会だけで言えば
合格者平均点の下限、140点
は欲しいところです。
南山女子の社会は他教科に比べ、平均点が高めになる年度が多いです。
ですから、合格者最低ラインの60~65%よりも上の得点を目指していきましょう。
南山女子の社会の特徴として、
地理分野:農業と工業、県別産業
歴史分野:現代史、通史
公民分野:憲法
の出題が多くなっています。
また、時事問題に関しては、地理・歴史・公民の分野の中で出題されています。
また、時事問題の出題は多めなのも特徴です。
そして、ここ数年で南山女子の社会は、表やグラフと共に出題される問題が増加しています。
これは、「表やグラフの読み取りに関する力を見るため」ということもあるでしょう。
ですが、出題の傾向を見ていると、学校側が「表やグラフに関心を持ってほしいため」に出題しているような気がします。
2017年度は、表やグラフと共に出題された問題が時事問題で多く見られました。
ですから、普段から新聞などの表やグラフに目を通しておくことは有効でしょう。
また、記号選択の問題が多く出題されますので、過去問での練習は欠かせません。
過去問を使って、どのような記号選択の問題が出題されるのかについて学んでいくことで、南山女子の社会は解きやすくなります。
もちろん、過去問だけでなく、普段の記号選択の問題でも、答え合わせの時には、〇×だけでなく、一つ一つの選択肢について何が誤りなのかを分析するようにしましょう。
過去問の取り組み方については、過去問の取り組み方を参考にしてください。
【問題の特徴】
難度は易しい問題から難しい問題まで幅広く出題されています。
易~中難度の問題を取り切ることができれば合格ラインには達しますので、難問の対策はいりません。
南山女子を象徴する問題を1問紹介しておきます。
2017年度4問4
冒頭の文章にあるように、南山女子中学校の中学1年生は、新聞を読む生徒が3/4だそうです。
南山女子に合格するには、新聞を読むなどの世間の動向に注目することが重要だということが言えるでしょう。
さてこの問題は、年単位で貧困率の移り変わりを表したグラフと共に出題されています。
新聞などで得た知識とグラフが何を表しているのかが分かれば解ける問題です。
お父様やお母様にとっては、易しい問題かもしれませんね。
ですが、世間の動向に興味のない子どもは難しいと感じるでしょう。
南山女子の社会で得点するためには、世の中に興味を持つことが大切です。
決して
机の上だけで勉強すること
用語をたくさん覚えること
問題を多く解くこと
だけが社会の学習ではないのです。
もちろん、上記の学習も大切ですが、それを自分の周りの環境と関連付けるような学習を望んでいるのではないでしょうか。
ですから、普段から周りの物事に興味や関心を持つことを意識していきたいですね。
これらのことを参考にして、南山女子の合格をつかみましょう。