南山男子の算数についての情報や対策をまとめていきますので、参考にしてください。
【試験時間】
60分
ここ数年、試験時間の変更は行われていません。
【配点】
200点満点(4科目合計800点)
4科目それぞれ200点満点の入試形態です。
【問題数】
基本的に20問
ただ、2014年度は22問の出題で、必ず20問というわけではありません。
ですが、ほとんどの年度で20問の出題となっています。
【平均点】
受験者90点台後半、合格者120点台
年によって違いはもちろんありますが、概ね上記の点数となっています。
2016年度は難化し、受験者67.7点、合格者92.3点でした。
【出題形式】
1.計算問題と一行題(計算問題が1、2問と図形を含む一行題。)
2~8.大問(大問は6、7題出題されています。基本的に2、3問構成の大問が多いですが、説明記述の大問は1問構成になっています。)
大設問1が、計算問題だけの年(大設問2が一行題になります)と、計算問題+一行題の年(大設問2から大問になります)があります。
2016年度、2017年度は計算問題+一行題の形式だったので、上記の表記としています。
毎年、軌跡をベースとした作図問題が出題されます。
【対策】
南山男子の倍率は2~2.5倍と高めです(2017年度は2.49倍)。
単純に4、5人受験して、合格者は2人のイメージですよね。
それでは、算数でどのくらいの点数をとれば良いのかということですが、
他の教科との兼ね合いを抜きにして、算数だけで言えば
合格者平均点近くの、120点
が目安となります。
南山男子の合格最低ラインは、低い年度で約52%、高い年度で63%です。
正答率から考えれば、110点~130点が合格最低ラインとなりますね。
もちろん、年度によって、難度にばらつきがあるため、120点を取ることが難しい年度もあります。
ですが、過去問や入試では、6割の120点を目指す対策を行っていくと合格可能性がかなり高くなります。
基本的に20問の出題形式が多いので、8問は出来なくても大丈夫というくらいのスタンスで臨んでいくと良いですよ。
もちろん、それ以上の130点(65%)を目標にすれば、より合格可能性は高まります。
南山男子の算数の特徴として、
60分で大設問を8題解くスタイルの入試です。
大設問1題に7分30秒かけられる計算となりますね。
算数の大設問1題に7分30秒かけられる入試は、一般的には時間にゆとりのある入試と考えられます。
このゆとりある時間の使い方(解く時間、見直しをする時間など)が合否を大きく分けると言っても良いです。
と言うのも、20問の出題で200点満点なので、1問は10点前後の点数です。
出来るはずの問題が、ミスなどでバツになると1問につき10点なくなるわけです。
これを他教科で挽回しようとすると、1問では間に合いません。
ですから、算数では時間を有効に使い、出来るはずの問題を取りきることを一番の主眼においていきましょう。
そして大問の構成は、(1)が易しめに作成されていることが多いです。
問題数が2問の大問でも、1題正解できるのと、2題とも間違えるのでは10点の違いが出てきます。
問題数が3問の大問であれば、より差が広がりますよね。
まずは、(1)は正解できるように取り組むことも大切です。
「出来る問題を取りきる」「(1)は正解する」この2点の対策を行っていけば、算数は大丈夫です。
では、具体的にどうすれば「出来る問題を取りきれるのか」「(1)は正解できるのか」はお子さまそれぞれの状況で異なりますので、ご相談ください。
時間の使い方については、過去問での練習が一番実践的な練習ができます。
過去問を使って、どのように60分取り組むかについてを考え、入試本番に備えていきましょう。
過去問の取り組み方については、過去問の取り組み方を参考にしてください。
【問題の特徴】
難度は易しい問題から難しい問題まで幅広く出題されています。
易~中難度の問題を取り切ることができれば合格ラインには達しますので、難問の対策はいりません。
南山男子を象徴する問題を1題紹介しておきます。
2010年度6
比を使う平面図形の問題は、毎年のように南山男子で出題されています。
ちなみに、濃度の問題も頻出ですね。
今回の問題もやはり、(1)が解きやすく作られており、(2)は難度が上がります。
(2)は出来なくでも合否に影響はありませんが、(1)は出来ないと合格から一歩遠ざかってしまいます。
比を使う平面図形の問題のポイントは、比の基準をそろえることと、図形に情報を書き込んでいくことです。
今まで学習してきた基本となる部分をおさえていけば、南山男子の算数は目標点に達します。
日々の学習の積み重ねが、合格への道となるわけです。
ですから、テキストの基本部分はしっかり解けるようにしておきましょう。
これらのことを参考にして、南山男子の合格をつかみましょう。