東海中学校の理科についての情報や対策をまとめていきますので、参考にしてください。
【試験時間】
50分
ここ数年、試験時間の変更は行われていません。
【配点】
100点満点(4科目合計400点)
4科目それぞれ100点満点の入試形態です。
【問題数】
50問前後
単純に計算して、1問1分以内に解いていかなければ間に合いません。
【平均点】
受験者60点前後、合格者70点前後
ここ5年間の平均点を見ると、上記の点数が目安になってきます。
【出題形式】
基本的には、大問が10、11題の構成です。
(2012年度10題、2013年度10題、2014年度11題、2015年度11題、2016年度10題、2017年度10題、2018年度8題)
分野(物理、化学、生物、地学)は、ある程度均等に作成されています。
【対策】
東海中学校は2017年度の入試から募集定員を1割減らし、倍率も2倍を超えました。(2017年度の倍率は2.33倍)
ですから、受験者平均点よりも高い
65点が合格の目安になります。
東海中学校の理科の点数は、ここ数年安定していますので、今後の入試でも6割5分前後がラインになってくると予想できます。
この、6割5分を取るためにどのような対策を行っていくかを考えていきましょう。
具体的な対策として、
分野は、4分野からまんべんなく出題されていますが、単元には偏りがあります。
まずは、よく出題される単元を克服していくことが一番の対策になります。
2012年度~2018年度の7年間で、4年以上出題された単元を出題の多い順でまとめておきます。
月(2012年度、2013年度、2014年度、2015年度、2016年度、2017年度、2018年度)
つり合い(2012年度、2013年度、2014年度、2015年度、2016年度、2017年度、2018年度)
水溶液の性質(2012年度、2013年度、2014年度、2015年度、2016年度、2017年度)
電流(2012年度、2013年度、2014年度、2015年度、2016年度、2017年度)
人体(2012年度、2013年度、2014年度、2015年度、2016年度、2018年度)
植物(2012年度、2014年度、2015年度、2018年度)
そして、時事問題もよく出題されています。
水溶液の性質、月、つり合い、電流は頻出です!
この4単元は、毎年出題されています。
化学分野では、水溶液の性質が毎年出題されていますので、水溶液の性質は12種類(塩酸、りゅう酸、酢酸、ほう酸水、炭酸水、食塩水、砂糖水、アルコール水、水酸化ナトリウム水溶液、石灰水、アンモニア水、じゅうそう水)の何性か、溶けている物質(気体、液体、固体も)、水溶液の特徴(においなど)をおさえておきましょう。
地学分野の月は、天体の中でも難しい単元です。
いろいろな図が必要になりますので、それぞれの図が表していることや図の見方など、本質をまずはおさえましょう。
物理分野は、つり合いと電流が毎年出題されています。
どちらとも、原理をおさえることが重要ですので、原理をおさえたうえで、基本的な問題で理解を深めていきましょう。
生物は、人体を優先に!
心臓や消化などの人体は良く出題されています。
基本的な用語をまずはおさえ、テキストなどの問題を通して理解を深めていきましょう。
溶解度、気象、植物も要チェック!
溶解度計算、台風などを含めた気象、植物の生態はよく出題されています。
植物は、具体的な植物名よりは、光合成や呼吸、蒸散などの植物の構造に関する問題が多いですので、それらを優先的に取り組んでいきましょう。
また、時間が少なく、説明などの記述や図を書く問題、会話形式の問題も出題されますので、過去問での練習もすごく意味のあるものとなります。
1つの問題を考え込んでしまうと、時間が足りなくなってしまいますので、分からない問題は後回しにする対策が有効です。
ですから、過去問を使ってしっかり時間の使い方などの戦略を練ることも行っていきましょう。
過去問を取り組みながら、
どのように問題が出題されているのかや、問題難易度などを過去問が終わった後に分析するようにしていくと、より東海中学校の理科について分かってくるハズです。
【問題の特徴】
難度は易しい問題から難しい問題まで幅広く出題されています。
易~中難度の問題を取り切ることができれば合格ラインには達します。
東海中学校を象徴する問題を1題紹介しておきます。
2010年度7
毎年出題されている東海中学校の水溶液の性質の問題です。
このように、あらかじめいくつかの水溶液が提示され、条件に合う水溶液を選ぶ問題が多い傾向があります。
このような問題を解くためには、対策でもお伝えした12種類の水溶液をおさえるとともに、条件を整理する必要があります。
ここで取り上げた問題は、東海中学校を目指すのであれば易しい問題に分類されますが、年度によっては条件整理が勝負になる年もあります。
図や表などを使い、与えられた条件を自分なりに整理することを心がけていきましょう。
基本的には、12種類の水溶液をベースに出題されますので、特別な知識は必要ありません。
もう一度、水溶液の分類がしっかりおさえられているか確認しておきましょう。
東海中学校の理科で重要なことは、時間の使い方です。
易しい問題も多く出題されますので、易しい問題をスピーディーに解きつつ、説明や作図、会話形式の問題にじっくり時間をかけられるように、過去問を通して練習していきましょう。
そして、単元の優先順位を意識して取り組むと、過去問にも取り組みやすくなります。
よく出題されている単元を参考にして下さいね。
これらのことを参考にして、東海中学校の合格をつかみましょう。