滝中学校の理科について情報や対策をまとめていきますので、参考にしてください。
【試験時間】
40分
ここ数年、試験時間の変更は行われていません。
【配点】
50点満点(4科目合計300点)
算数、国語の配点が高い傾斜配点の入試です。
【問題数】
40問前後
2014年度は33問と少なかったですが、それ以外の年度は40問前後の出題となっています。
【平均点】
受験者30~35点
滝中学校は合格者平均点を非公表にしています。
ただ、2013年度までは公表されていました。
2013年度までは受験者と合格者の平均点の差は5点前後でしたので、合格者の平均点は7~8割程度だと推測されます。
ちなみに、2016年度は受験者平均点が36.6点、2018年度は受験者平均点が36.7点と易しめでした。
【出題形式】
大問が6題の構成です。
2012年度以前は5題や7題などばらつきがありましたが、2013年度からの5年間は6題の出題となっています。
分野(物理、化学、生物、地学)は、地学分野が少なく生物、化学、物理の3分野からの出題が多くを占めています。
また、出題構成が明確であるのも特徴です。
基本的な構成は、6題のうち
前半:生物分野(2題)
中盤:化学、地学分野(3題)
最後:物理分野(1題)
この構成で入試問題が作成されています。
(2016年度は1題目が顕微鏡の問題という例外はあります)
【対策】
滝中学校の理科は、3つの分野(生物、化学、物理)が大半を占めています。
ですので、まずはこの3分野を重点的に学習していくと良いです。
それぞれの分野を学習するうえでのポイントをまとめていきます。
生物分野
人体については、マニアックな問題(手の輪郭を書く問題)もありますが、基本的には典型的な問題が大半を占めます。
テキストの用語、今までやったテストの問題の復習をすると良いです。
特に、消化に関する問題が2年出題されていますので、消化は要チェックです。
動物については、メダカに関する問題が出題された年(2010年度)もありますが、基本的に昆虫に関して出題されています。
昆虫に関する基本事項は、テキストを使って見直しておきましょう。
植物については、光合成や蒸散などの植物のはたらきを問う問題からアサガオのたねを選ぶ具体的な植物に関する問題まで幅広く出題されています。
ただ、具体的な植物はマニアックなものは覚える必要はありません。
ホウセンカ、アサガオ、インゲン、ツルレイシなど、どのテキストでも扱われる植物ですので、テキストでよく出てくる植物についてはおさえておきましょう。
化学分野
化学分野は、水溶液の性質と計算問題が多く出題されています。
計算問題は、溶解度や中和の計算も出題されていますが、特に多いのは、金属に塩酸を加えたり、炭素と酸素を燃焼させる気体発生の計算です。
気体発生の計算は比例計算がメインになりますので、比例計算の問題を重点的に復習しておきましょう。
物理分野
物理分野で出題されている単元は、てんびん、ふりこ、電流、電磁石、滑車、ものの運動と幅広く出題されています。
また、問題数も1題の出題ですが、10問前後と多く出題されます。(2017年度は6問で少なかったです。)
10問くらいの問題の構成は、基本的に前半は解きやすく作られており、最後の方は難問であることが多いです。
物理分野で気をつけておきたいことが、全滅しないことです。
前半の解ける問題をしっかり取りきる。
最後の方の難しい問題は、出来なくても合否には影響しません。
ですから、物理分野は、テキストやテストの問題を使い、各単元の基本的な仕組みや問題をおさえることが大切になってきます。
難問にこだわるのではなく、今までやったことのある問題を復習することに重点をおきましょう。
また、過去問での練習もすごく意味があるので、
過去問を使ってしっかり戦略を練ることも大切となってきます。
過去問を取り組みながら、
どのように問題が出題されているのかや、問題難易度などを過去問が終わった後に分析するようにしていくと、より滝中学校の理科について分かってくるハズです。
【問題の特徴】
難度は易しい問題から難しい問題まで幅広く出題されています。
易~中難度の問題を取り切ることができれば合格ラインには達します。
滝中学校を象徴する問題を1題紹介しておきます。
2010年度1
これは、2010年度の1題目です。
このように、滝中学校の理科は最初に生物分野がきます。
そして、記述式の問題も毎年出題されています。
この問題は、光合成の問題ですね。
図を見ても分かるように、テキストやテストなどで良く出題されている実験観察を問題にしています。
聞かれていることも、さほど難しいものではないですよね。(Bの水酸化ナトリウム水溶液は少し考えるかもしれませんが)
このように、普段の学習をしっかり行っていれば、滝中学校の理科は解ける問題が多いのです。
「普段の学習をコツコツやってきた生徒に入学してほしい」という滝中学校の考えが反映されている入試問題ですね。
ですから、今までやってきたことをしっかり復習しましょうね。
滝中学校の理科で重要なことは、3分野(生物、化学、物理)の学習とテキスト、テストの復習です。
奇をてらった問題やマニアックな問題もありますが、それは少数で、ベースはテキストなどで学習してきた内容ばかりです。
過去問で苦手な単元や抜けている知識などを確認し、今まで解いてきたテキストやテストを復習しましょう。
それをコツコツ行っていけば、本番の入試では必ず見たことある問題が多く出題されます。
新しいものに手をつけたり、難問ばかりこなすのではなく、今までの学習の積み立てがしっかりできているかを確認していくことが大切ですよ。
これらのことを参考にして、滝中学校の合格をつかみましょう。