金城学院中学校の理科について情報や対策をまとめていきますので、参考にしてください。
【試験時間】
30分
ここ数年、試験時間の変更は行われていません。
【配点】
50点満点(4科目合計300点)
国語、算数の配点が高い傾斜配点の入試形態です。
【問題数】
30問程度
(2015年度は30問を超えたが、2016年度、2017年度は30問を下回っています。)
【平均点】
受験者29点前後、合格者32点前後
金城学院中学校の理科の平均点は、ここ数年安定していて、上記の点数が目安となってきます。
そして、受験者と合格者の差は3点前後の開きとなります。
【出題形式】
大問が5題の構成です。
そして、分野(物理、化学、生物、地学)は、基本的な構成として、物理、化学、生物、地学からそれぞれ1題と身近な理科の問題(環境問題や時事問題)から1題と明確になっています。
【対策】
金城学院中学校の理科は点数、分野ともに年度ごとのばらつきが少ないため、入試前にある程度準備がしやすい教科です。
まずは、過去問を1年分取り組んで、学校の出題の傾向や特徴をおさえましょう。
そして、苦手な単元を使用しているテキストで復習し、また次の過去問を行う。
これを繰り返すことで十分合格ラインには達します。
ただ、特徴として、問題の形式として「全て選ぶ記号問題」「説明を書く問題」はここ数年出題されています。
全てを選ぶ記号問題は、1つでも多かったり少なかったりすると不正解となるので、一般的に正答率が低くなると言われています。
ですが、金城学院中学校の場合、2017年度の全てを選ぶ記号問題は2問あり、正答率は19%と82%でした。
また、説明を書く問題の正答率も21%と低いものもあれば、54%と得点しておきたいものもあります。
ですから、問題ごとに取捨選択をする力が必要です。
これは、過去問での練習しか方法はありません。
ただ過去問を解くだけでなく、解く時に取捨選択を意識し、過去問を解き終えた後の分析で、正答率の高いものを取りきれたかを見ていくと良いです。
そして、苦手な単元を少しずつでも良いので、見直していきましょう。
【問題の特徴】
難度は易しい問題から中難度の問題までが大半となっています。
易難度の問題を取り切ることができれば合格ラインには達しますので、テキストの基本となる部分をしっかり見直すことを心がけてください。
金城学院中学校を象徴する問題を1題紹介しておきます。
2017年度5
出題形式や対策でもお伝えしましたが、金城学院中学校の理科は、上記のような環境に関する問題が出題されます。
また、説明を書く問題が出題されましたよね。
こちらの問題が、イメージがわきやすいと思いますので、ご覧ください。
金城学院中学校は、説明会によると基本問題を6割、応用問題を4割で作成しているようです。
その割合が正しいかは分かりません(個人的には基本問題5割、応用問題5割と半々の感じを受けます)が、基本問題が多く出題されているということです。
今回の問題でも、(1)は基本問題となります。
空気中の20%を占めている気体や、地球温暖化の原因、酸性雨についてはどの塾でも授業で取り扱われますし、テキストにも載っている知っておかなければいけない知識となります。
そのうえで、全てを選ぶ記号問題や、今回の(2)や(3)のような説明を書く問題も出題されます。
基本問題をしっかり取りきれば、受験者平均点くらいにはなります。
ですので、まずは各単元の基本的な用語であったり、考え方を見直すことを優先していくようにしましょう。
ちなみに、参考までに正答率を載せておきます。
(1)A:95% B:90% C:93%(2)21%(3)54%
金城学院中学校の理科で重要なことは、基本問題を身につけることです。
基本的な用語を書く問題や選択式の問題が多く出題されます。
テキストの基本部分の知識や考え方が身についていれば、合格点には達します。
そのためにもまずは、過去問を1年分解いてみて金城学院中学校の理科の出題を学んだうえで、各単元の基本事項をおさらいしましょう。
それを行うことにより、次の年度の過去問に取り組みやすくなりますし、基本問題が多く出題されている実感もつかめます。また、問題の取捨選択もしやすくなりますので、基本事項のおさらいは優先して取り組んでいきましょう。
これらのことを参考にして、金城学院中学校の合格をつかみましょう。