教育、学習について

心理学を教育に活用する~学習性無力感~

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お子さまのやる気が気になっていませんか?

 

そんなあなたのために、心理学を使った子どもとの接し方や声かけをテーマとしたコンテンツを作成しました。

今回は「学習性無力感」について書いていきます。

特に、「勉強のやる気がない」「成績がいつも下の方」というお子さんは学習性無力感に陥りやすいので、是非参考にして頂ければと思います。

「学習性無力感」とは

長期にわたってストレスの回避困難な環境に置かれた人は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという現象のことです。

1967年、アメリカの心理学者マーティン・セリグマンが行った実験を簡単に下記にまとめておきます。

 

犬を以下の3つのグループに分け、電撃回避学習を課した。

  1. 頭部を動かすと電撃を停止できるグループ。
  2. パートナーが受ける電撃を同様に受けるグループ。
  3. 電撃を受けないグループ。

2番目のグループの自分では電撃を停止できない犬だけが、回避行動をとらず、電撃を受け続けた。

こうした実験によって、何をやっても無駄だという認知を形成した場合に、学習に基づく無力感が生じるとし、学習性無力感が提唱された

ちなみに、ヒトでも、適応的な反応を起こさなくすることが、実験にて観察されています。

 

勉強に関して、この学習性無力感を見ていくと、

  1. 自分では解けないような難問が課題として与えられる(ストレスを感じる環境)
  2. いろいろ考えてみたが分からない(自力で状況を変えることができないと認識)
  3. 1・2が幾度か繰り返されることにより、今後も同じ状況であるだろうと考え始める
  4. 問題を解いたり、考えたりすることをやめる(何をやっても無駄だという認知形成)
  5. 学習性無力感を抱く

 

もともとやる気がなかったわけではなく、学習上の努力に結果が伴わないような経験を積み重ねたために学習性無力感を抱くわけです。

中学受験の学習をしていく以上、難問はつきものですが、子どもの実力よりはるかに上の課題を与え続けることによって、学習性無力感を抱きやすくなります。

 

そして、学習性無力感を抱いた子どもは、本来解けるはずの問題に対しても「どうせ解けない」と認知し、できなくなってしまうのです。

ですので、子どもの学習意欲を低下させないためには、程よい課題設定が大切になってきます。

 

また、もし「学習性無力感に陥っているかもしれない」と感じた方は、子どもに成功体験を積ませることが有効です。

子どもの自尊心を回復したり、できないのは別の理由で起こっているためだと説明し、励ましたりすることに徹します。

 

学習性無力感に一度陥ってしまうと、何をやっても無駄だという認知形成がされている状態なので、すぐ立ち直ることはまずありません。

立ち直るためにはかなりの時間が必要になります。

子どもの学習に寄り添って付き合っていきましょう。

 

お子さまの学習についての相談がありましたらご連絡いただければと思います。

 

 

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