教育、学習について

心理学を教育に活用する~原因帰属~

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お子さまがテストを毎回受けても、なかなか変わり映えしない?

 

そんなあなたのために、心理学を使った子どもとの接し方や声かけをテーマとしたコンテンツを作成しました。

テストが終わった後にそのテストの解きなおしをすることは大切ですよね。

でも、もっと大切なことは、そのテストを振り返って「次回どうすればよりよくなるか」を考えることです。

今回はそんな原因帰属について考えていきます。

 

原因帰属とは

成功や失敗などの起こった結果に対し、その要因が何かと考えることです。

簡単に言えば、成功や失敗の理由を振り返ることだと思ってください。

 

この要因には大きく分けて4種類あるとされています。

  変化できない 変化できる
内的(自分) 能力 努力
外的(環境) 課題の難度

 

 

 ワイナーのモデル

 

 

成功や失敗の原因は、「自分自身にあったのか」「環境によるものなのか」という点とそれが変化「できない」ものか「できる」ものかの2点でまとめたものが上の表のワイナーモデルというものです。

 

テストの結果を例にして具体例を見てみます。

能力:頭がいいからできた。頭が悪いからできなかった。

努力:たくさん勉強したからできた。勉強量が少なかったからできなかった。

環境の難度:簡単なテストだったからできた。難しいテストだったからできなかった。

:苦手なところがでなかったからできた。苦手なところばかりだったからできなかった。

 

一般的に、成功の要因を「能力」にすることで、やる気が最高に高まると言われています。

また、失敗の要因を「努力」にすることで、やる気が最高に高まるとも言われています。

 

結果が出たときに、その結果を振り返ることは、次のアクションを起こすために重要なことですが、子どもがその結果の要因を4つのどれに帰属させているかはとても注目すべきところです。

ただ、結果を振り返らせ次の目標を立てさせるだけでなく、子ども自身の状態を把握してあげることを意識していきましょう。

 

ちなみに、この原因帰属は人格によるものが大きいです。

失敗した時の原因帰属に関しての特徴は

能力:頭が悪いから出来なかった。学習性無力感を抱いている可能性があり、ケアが必要

努力:勉強量が少なかったから出来なかった。努力の必要性を認知しており、次の計画も立てやすい

環境の難度:難しいテストだったからできなかった。次の学習向上に結び付けづらい。ただ、努力しての結果だった場合は難しかったこと、努力を認めてあげることで学習状態を維持しやすい。

:苦手なところばかりだったからできなかった。結果に一喜一憂しやすい。また、次の学習向上に前向きに取り組めないことが多い。

 

もし、子どもがこちらが思うような原因帰属をしなかったとしても、無理矢理別の要因に帰属させようとしてはいけません

それはより一層、子どものやる気の低下に繋がります。

あくまで、子どもの状態を把握するためのものだという位置づけにしておきましょう。

 

ただ、人格は先天的なものと後天的なものがありますので、普段子どもと接していく中で少しずつ良い方向に導いていくことは可能です。

「さすがだね」などの能力を意識する言葉や、「がんばったね」などの努力を意識する言葉を普段から使うことによって、意図的に子どもを内的方向に導いてあげることが私たちに出来る最初の一歩目です。

 

 

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