こんにちは、自学支援教室のくどうです。
春期講習も後半になっているのではないでしょうか。
前半は順調に取り組めたでしょうか?
目標を持って、後半の授業にも臨んでくださいね。
さて、今回は「文章の読み方」について綴っていきます。
学生の読解力については、前々から問題になっていました。
参考記事:中高生の読解力がピンチ
こちらにある文章を紹介させていただきます。
「仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている」
これは、ある教科書に掲載されている文章で、この文章を読み、オセアニアに広がっている宗教を答えなさいという問いでした。
実際に、あなたもやってみましょう。
答えは「キリスト教」ですよね。
大丈夫でしたか?
これを「キリスト教」と答えられなかった中学生は約4割、高校生は約3割いたということです。
また、読解力不足は学生たちだけの問題ではありません。
参考記事:読解力が危ない
社会人の間でも読解力不足によって、様々な取り組みを行っている企業があるのが実態です。
もちろん、これは中高生や社会人だけの問題ではありません。
ましてや小学生ともなれば、より読解力に不安を感じざるを得ませんよね。
そもそも、「文章を読む」とはどういうことなのでしょうか?
文章をしっかり読むためには、「語彙力」や「文と文のつながり」をおさえたうえで正しく読む必要がありますが、それ以上に大切なことがあると私は考えています。
文章を読む時に大切なことは、読みながら
- 文章に書いてある状況を頭の中でイメージする
- 書いてあることを自分の分かりやすい言葉におきかえる
- 話の展開を予想する
これらのような考えながら読むことが根底として大切だと思っています。
例えば、
1mあたりの値段が40円の針金があります。この針金5mの重さを測ると200gでした。この針金120gの値段はいくらですか。
この文章問題に取り組む時も
状況をイメージすることが大切です。
読解力が不足している子たちに多く見られるのが
- 1mや40円などの数字(大切そうに見えるもの)を特に注目する
- 読んでいるが字だけを目でおって、内容が頭の中に入っていない(極端に言えば、お経を読むのと同じ感覚)
このような子たちです。
文章を読むということは
- 相手の言いたいことを理解する作業
- そこに書いてある文章を自分なりに考える作業
と言ってもいいです。
まずは、お子さまの読み方に問題がないかを見てあげると良いですね。
また来週もよろしくお願いします。