こんにちは、自学支援教室のくどうです。
今回は、自学支援教室を立ち上げるきっかけとなった女の子の話を綴っていきます。
それは、まだ私が学習塾で講師として働いている時のことです。
当時その子は、4年生でした。(どうやら、3年生の時から通っていたようです)
おとなしめの性格で、授業中に発言はあまりなく、ノートを見ると大人顔負けのきれいなノートでした。
2つのクラスの上位クラスに在籍していて、成績は上位クラスの中で真ん中くらいだったと記憶しています。
宿題も指定されたところを何度もくり返し取り組み、表情には出さないものの、負けず嫌いな性格もあったのでしょう。
私は、5年生もその子を指導することになりました。
彼女は4年生のころと変わらず、まわりの子以上に学習に取り組んでいました。
ただ、成績は上がらず、むしろ下がっていきました。
上位クラスの中からギリギリ上位クラス、そして下位クラスへと・・・
その時の私は、自分の業務と一つ上の6年生の対応にばかり気を取られて、今思えば、彼女に対して何もしてあげられていなかったのだと思います。
6年生でも、彼女を指導することになりましたが、彼女は依然下位クラスのままでした。
進路相談でも、現状の成績では厳しいことを保護者や本人に伝え、彼女は志望校をワンランク下げました。
夏期講習が終わっても、成績は上向かず、最後まで下位クラスのまま受験に臨みました。
結果は不合格
その時、私は自分の無力さと保護者・彼女への申し訳なさで胸がはちきれそうな思いをしたことを今でも覚えています。
現在、彼女は滑り止めで受験した学校に通っています。
お父さんが私に最後に言った言葉
「これがあの子の実力ですから」
という言葉が今でも忘れられません。
実力なんかじゃない
もし仮に実力だったとするなら、その実力をつけてあげられなかった自分が悪い
そう思いました。
彼女は、怠けていたわけではありません。
指定されたことをしっかりこなし、それ以上のことをやっていました。
でも、成績は上がらなかった。
私は、彼女の学習方法に根本的な問題があったのではないかと思っています。
残念ながら、彼女がどのように課題に取り組んでいたのかは分かりません。
そして、がんばっても成績が伸びないことには必ず理由があります。
彼女が志望校を合格するために、私はもっと彼女の学習について知る必要があったのです。
そのような思いを根底に、自学支援教室を立ち上げています。
がんばっているけど上手くいっていない子の力になりたい。
それが私の思いです。
また来週もよろしくお願いします。