みなさんは、「国語とはどのような教科なのか」について考えたことがありますか?
「国語の勉強の仕方が分からない」「なかなか国語の成績が上がらない」というような声をよく耳にします。
このコンテンツは、国語を学習するにあたり「国語とはどのような教科なのか」ということを考え、国語という教科について知ってもらうコンテンツです。
最後までご覧いただき、国語の学習の仕方を理解していきましょう。
それがきっと、日々の学習に取り組んでいくための役に立つと思います。
国語の内容として、漢字、文法、詩・短歌・俳句、読解などがありますが、その中でも配点の多くを占める「読解」について記述していこうと思います。
読解問題とは、説明文や論説文などの説明的文章や、物語文、随筆などの文学的文章を読んだうえで、後にある問題に解答していく問題のことです。
読解問題を解くうえで大切なことは、長い素材文の中から特に大切な部分をおさえることです。
文章の筆者・作者は、読み手に何かを伝えたいために文章を書いています。もちろん、その中に必要でない文章はないのですが、その中でも特に大切となる文章を見つけ出すことが読解問題を解くうえでの最初のステップとなります。
大切となる文章に関係する内容は、問題で必ずと言っていいほど出題されます。(その素材文の核となるところなので、当たり前ですが。)
今回は、最初のステップとなる、それぞれの文章で大切となる部分を見つけ出すための線引きの手引きを載せておきます。
ちなみに、線などの印をつけない子をよく見かけますが、線などは必ずつけるようにしましょう。
問題を解く時の手がかりになりますし、お子さまが素材文の大切なところが分かっているかの判断材料にもなります。
必ず線を引くところ(最初のステップ)
説明文:話題が書いてある箇所
論説文:筆者の意見や考えが書いてある箇所
物語文:主人公の行動、心の動きが書いてある箇所
随筆:筆者の意見や考えが書いてある箇所
(国語が苦手な人向けに書いてあります)
最初のステップは上記のところに線を引くことです。
もちろん、これができるようになったら全問解けるのかと言われれば、そうではありません。
ただ、これができない状態でいくら問題に取り組んでも読解力の向上はないと言っていいでしょう。
まずは、素材文の核となる部分に線引きができているかをチェックすることから始めていきましょう。
そして、読解問題の解答形式は、「選択式」「抜き出し式」「記述式」の大きく分けて3パターンがあります。
それぞれを解くうえで大切なことをまとめておきます。
選択式:問題を読んで、選択肢を見る前に、自分なりの答えをイメージしましょう。選択肢の文章だけで判断しない。そして最後は、素材文と照らし合わせて選ぶこと。自分で線を引いたところがヒントになっていることが多いので、特に関連する線を引いた箇所に注目しましょう。
抜き出し式:いきなり答えを探すのではなく、抜き出しの答えもまず自分で予想し、それから探すようにしましょう。
記述式:素材文中にある根拠を明確にして記述することを最初は心がけましょう。
国語の学習で大切なことは、答えには必ず「根拠」があるということです。
正解不正解に限らず、それぞれの問題で解答をする時に、その根拠が正しいものであったかを精査することが国語の学習では欠かせません。
ですから、国語の成績を向上させたい方は、必ず解きなおしの時間を十分に取りましょう。
特に、国語の苦手なお子さまの場合は、一人で的確な解きなおしをすることができません。
ですから、解きなおしの時間は一緒に見てあげることが必要です。
お子さまが正しく「根拠」をおさえられているかに着目して見てあげましょう。
最終的にはお子さま一人で、解説を見ながら「なぜ、その答えになるのか」の根拠を理解しながら、的確な解きなおしが出来るようになることが目標です。
的確な解きなおしが一人で出来るようになれば、もう国語の成績で悩むこともなくなるでしょう。
それまではしっかりとお子さまをサポートをしながら、的確な解きなおしのやり方を見せてあげましょう。
さて、「中学受験の国語」で求められる力とは
「筆者・作者が書いた文章」これを題材として相手の考えていることや、心情を読み取る力です。
これは、コミュニケーション能力の土台となる力です。
ですから、普段からお子さまと会話するなどのコミュニケーションを多くとることは、国語の成績向上に有効です。
特に、入試問題で取り扱われるような内容に関して、お子さまと話す機会を作るとより良いでしょう。
塾で扱った素材文の内容をご家庭で語り合うのでも良いと思います。
特に、国語の苦手なお子さまは、授業内で内容を理解してくることが難しいと思いますので、ご家庭で話す時間を作ることにより、内容を整理し、理解につなげやすいという利点があります。
国語の学習に関して、「問題を解いて、丸付けをして、間違えた問題の答えを赤で書いて終わり」とやっている子をよく見かけます。
特に、国語の成績が伸びない子にとても多いのですが、国語は一人で学習することが難しい教科です。
今一度、これらのことをおさえたうえで、お子さまの側でしっかりサポートをしてあげましょう。